HHKB hybrid Type-S USモデル(Happy Hacking Keyboard)をおおよそ1年半使用が経過しました。
値段が3万円を超えるものですので「高級キーボード」の位置付けになる本機。
在宅ワークの流行もあって、初めての高級キーボードの購入を検討している方も多いのではないでしょうか。
私は大のお気に入りで持ち運んで使うほど愛機となっていますが、高価なゆえに欠点もしっかり理解した上で選んでもらわないと満足できないと思います。
そこで、キーボード経歴の浅い筆者が今回はHHKBを選んだ理由から、良い点、悪い点を紹介していきます。
筆者は記事作成時点で次のキーボード歴なので、本記事はキーボードに詳しくない者がHHKBを購入した際に抱く感想として参考になるかと思います。
HHKB購入時点の筆者のキーボード経歴:
購入前まではあまりキーボードに興味無かったんだけどなー。
今じゃ沼にハマりかけてるがな!
HHKBの概要
公式の製品紹介のページはこちら。
仕様表はこちらが見やすいです。
私なりに一言で表現すると「タイピングに特化して打鍵感を極め、無駄を徹底的に削ぎ落としたキーボード」という感じ。
本機の特徴を簡単にまとめました。
マルチペアリング対応
有線(USB-C)・無線(Bluetooth)の両方の接続に対応。
キーコンビネーション(Fn + control + 0〜4)で切り替え。
持ち運びが容易なほどコンパクトなサイズ
大概の鞄に放り込めてしまうサイズ感。
実際、私も持ち運びで1年以上運用しましたが十分実用的です。
合理的なキー配置
ホームポジションから手を移動させないようキー配置を設計。
かつ、Fnキーとのコンビネーションを駆使することで不足するキーは無し。
楽しくなる打鍵感(静電容量無接点方式)
HHKBを検索すると、打鍵感が楽器、癖になる打鍵感など、タイピングすることが楽しくなる旨の表現が多くあり。
これは静電容量無接点方式というキー構造であるため成しているもので、他のキーボードと唯一無二のタイピング感があります。
なお、静電容量無接点方式のキーボードは基本的に高額になります。
キーの圧倒的耐久力(静電容量無接点方式)
静電容量無接点方式のキーボードは構造的にキーの耐久力が圧倒的。
このため、メカニカルキーボードのスイッチと比較すると圧倒的耐久力で、10年以上使っている方も多く見受けられます。
メカニカルキーボードの場合はスイッチが生じても故障したスイッチだけ交換できたりするものもあるので、どちらが優れているかというものでもないのですが。
HHKBを選ぶまで
キーボードを探していたきっかけ
HHKBを購入する前は、職場ではノートPCのキーボードで作業していました。
過去に長時間作業を行う部署に居たことが原因でしょうか?
肩凝りがひどく、緊張性頭痛を患ってしまったため、作業環境改善のために外付けのキーボードを探していました。
(PCスタンドと合わせて使う予定でした)
自宅でも使いたかったため、値が張ってでも公私兼用で使える最高のキーボードをテーマに、ひたすらYouTubeで探しました(笑
展示が少ないので使用して居る方が身近に居たら、触らせてもらうのが良いかも。
HHKB USモデル(静音タイプ)とした決め手
私の職場環境や求めていた要素は次とおりでした。
簡潔にまとめると、コンパクトでタイピング感が良いものを求めていました。
- デスク周りのスペースが狭く、コンパクトな物がよかった。
- 文章タイピング中心だったので、ファンクションキーは無くてよかった。
- USレイアウトが良かった(キーボード中心が画面中心に近い&Enterキーがホームポジションから近いことでなれるとかなり使いやすい)
- 静電容量無接点方式の打鍵感癖になる、最高といった感想が多く興味を惹かれた。
- 職場で使用するため静音モデルのある製品がよかった。
調べたところ、HHKBは本体の値引きがほとんど無いので、Amazonのタイムセール祭りで購入するのが最もお得。
タイムセール開始と同時に気付いたらポチってました(汗
良かったところ −タイピングの集中力を確保−
高価なものですが購入して満足度は非常に高いものでした。
集中してタイピングする際は手放せなくなりました。
なお、撫でるように優しくタイピングするのが心地良いです。
- キーの跳ね返りが気持ちよい。指に吸い付いてくる感覚。水に浮いている氷を押し込んでいる感じに近い。
- 打鍵音が良い。ちなみに、AirPodsProのノイキャンを入れてもカチャカチャとした音が聞こえてくるが、これはこれで良い音だと思う。
- 文章作成やコーディング等、ひたすらタイピングする状況では無駄なキーが無くて集中力を保ちやすい。
- コントロールキーが「Aキー」の横にあることで、ホームポジションを崩さずに済む。
- カーソルキー(矢印キー)は「Fnキー」との組み合わせで使用可能。ホームポジションを崩さずに済む。
- USレイアウトでは装飾キーが左右対称なのでスッキリ。
- 持ち運びが容易。
悪かったところ −テキストタイピング以外では難あり−
テキストタイピング中心の部署から、CADやエクセルを中心とする部署に異動したことで気になる部分が出てきました。
正直なところ、カーソルキーやファンクションキーを多用する作業には向いていません。
あと、Bluetoothのマルチペアリングで素早く接続を切り替えたい方には厳しいですね(ロジクール製品のように2.4GHzのレシーバーに対応すると高速化できそうですけどね)
- AutoCADはファンクションキーに基本操作が割り当てられている(スナップ、トラッキング等のON・OFF)
- Excelを操作する際はカーソルキーが欲しくなる。
- WindowsPCとiPadの接続の切り替えの際にラグがある。(共にBluetooth接続で使用)
なお、巷でパームレストが必須という声も聞こえてきますが、私の場合は不要でした。
ホームポジション形成せず、マウスと組み合わせて行う作業には不向きです。
カーソルキーを多用する作業は厳しいです。
総合評価
購入して非常に満足しています。
ただし、US配列は万人にはお勧めしません。
US配列はカーソルキーが無いのでFnキーと組み合わせてカーソル移動をするのですが、「修行」という言葉もチラホラ聞くように覚悟が必要だからです。
慣れると扱いやすいのですが、時間がかかります。(使いこなしてやるぞ!っという気合いが必要です)
カーソルキーが必要な方は、日本語配列という選択もあります。
超合理的なキー配置からは少し遠ざかりますが、座敷は確実に下がります。
テキストタイピングに特化&コンパクトなキーボードを求める方に!
最後に
いかがでしたでしょうか。
日本製の最高級キーボードということもあって知名度の高いHHKB。
筆者はキーボード歴が決して多いわけでは無いので、ビギナー寄りの視点であると思います。
皆様のご参考になれば幸いです。
記事がなげーよ…最後まで付き合ってくれてありがとな!