はじめに
こんにちは、こんにちは、 ”とむ(@tomu_apps)” と申します。
通勤中や日常生活、特に家事をしている時間なんて時間が死んでいるように感じませんか。
生活していく上で仕方ない時間ではありますが、私はどうしても使っている時間が勿体なくてストレスを感じます。
しかし「何も考えないで作業する時間」≒「インプット(学習)するのにちょうどいい時間」と置き換えれないか考えた末、「耳が空いているからヒアリングはできる」という結論にいたりました。
そこで、今回は耳を塞がないタイプのイヤホン「ambie(アンビー) sound earcuffs AM-TW01 」について紹介します。
実生活で3か月、ほぼ毎日使いました。
屋内、屋外大分使ったよな。
製品のコンセプト
「ambie sound earcuffs」はソニーのエンジニアが「日常の音を遮らずに音楽を楽しむ」というコンセプトで開発されています。
音楽と日常生活の融合…AirPodsシリーズの方向性をさらに日常生活寄りにした形です。
私の印象では、もはやオーディオ機器というよりライフスタイルアイテムです。
以下に特徴を挙げていきます。
耳を塞がない:日常生活にコンテンツを融合
耳をはさむイヤカフ(イヤーカフス)型で耳穴を塞がないことで、周囲の音を聞きながら音楽などのコンテンツを楽しむことができます。
例えば、育児中や外国語学習中など、日常生活の中で音楽等を楽しむことができます。
オシャレなデザイン:まるでアクセサリー
「イヤーカフス型」と言うようにイヤホン感はありません。
一日中快適に装着できるように配慮されており、また、好みの付け替えが出来る「スキン」もあるのでほぼほぼアクセサリーです。
公式ページの取扱店舗を見てみると、家電量販店のみならずアパレルと言えばの「ビームス」がエントリーされています。
このことからも、本機が「オーディオ」というよりも「ライフスタイル」アイテムとして位置付けられている感があります。
通話やテレワークも快適に:マイク付き
イヤホンにマイクが付いており、声を取り込むことが可能です。
いちいちイヤホンを付け替える…なんて煩わしさはありません。
音質の確保:ソニーで培った技術
独自の構造とソニーの音響技術を組み合わせたambieのテクノロジーは、スピーカーのようなエアダクション(空気伝導)で音をコントロールするとのことです。
一般的なオープンイヤー型イヤホンで使用される骨伝導技術よりも優れた音質、コンパクトさ、音漏れ抑制を実現していることがアピールされています。
補足
sonyの技術者が主催したハッカソンというITエンジニアやデザイナーが集まりアイデアを競うイベントでambieは生まれたとインタビューで開発者の原田氏は語っています。
ハッカソンの後、ソニーと複数の企業で出資して「ambie」が立ち上げられ、製品化に至った模様です。
ソニーで培った技術+色々な分野の人のアイデアがあったからこそ、結構無茶なコンセプトなのに製品として成り立つレベルになってるのか。
良い音質で音楽聴こうと思ったら、普通外音をシャットアウトする方向に行くよね。Ambieは真逆。
ambieのスペック
項目 | 内容 |
---|---|
ブランドとモデル名 | ambie sound earcuffs AM-TW01 |
接続 | Bluetooth(5.2) |
対応コーデック | SBC,AAC |
バッテリー寿命 | 約6時間 |
防水・防塵性能 | IPX5(※充電ケースは防水非対応) |
アプリ | イコライザ・ボタン設定 |
付属品 | USB Type-Cケーブル、取扱説明書 |
充電 | USBType-C(ケース無線充電なし) |
公式サイト | https://ambie.co.jp/c/twsb/AM-TW01WC |
レビュー
執筆時点で2か月が経過しています。
私の使用シーンは次のとおりで、ほぼ毎日使っています。
それぞれ環境が大きく異なるので、使用シーン別にレビューします。
自転車通勤
YouTubeをラジオ的に聞いたり、音楽のチャートチェックをしています。
雰囲気が気に入った音楽があればApple Watchでお気に入りをタップして蓄積しておいて、後ほど別のイヤホンやヘッドホンで聴くためです。
良いところ
全体として「付けていないことを感じさせない」というのがしっかり体現されていると思います。
ケースも含めて、しっかり世界観があります。
外音が聞こえる
耳を塞がないので、そのまま外音が聞こえます。
そもそも自転車利用時に外音が聞こえない環境は危険すぎるのであり得ません。
地域によっては条例等で外音が聞こえない状態での自転車運転は禁止されています。
イヤホンの存在感を感じない装着感
私はメガネを着用していたり、花粉の時期はマスクを着用します。
そうなってくると、メガネのつるとマスクの紐が干渉して非常に気持ち悪いです。
多くの耳の上に引っ掛けるタイプの機器は、さらにこれに干渉し、より一層装着感を悪くします。
しかしながら、ambie AM-TW01はイヤカフ形状なので一切干渉しません。
あまりに装着感を感じないので、たまに職場に着いた時に外すのを忘れるほどです。
ケースが小型軽量
自転車で荷物を持ち運ぶ際は荷物を極力小さく・軽くしたいものです。
本製品はケースがAirPods系よりさらに、ポケットに入れても邪魔にならないです。
イヤホン本体で音量の調整・曲送り・再生停止が可能
一通りの操作をイヤホンで行うことができます。
Apple Watchでもできますが、特に音量の操作は自転車停車中であっても片手をダイヤルに回すのが非常にしんどいです(Apple Watchで操作時に結局両手塞がりますよね)
特に、本製品は外音がまる聞こえなので、周囲の騒音の状況で音量を操作する機会が多いです。
交差点なんかは私は一時停止するのですが、イヤホンのスイッチで操作できるので非常に助かります。
落下の気配なし
かれこれ2か月間毎日使っていますが、耳から外れる気配はありません。
また、脱着の際、私は乾燥肌でツルツルした質感のAirPodsを何度か落としたことがあるのですが、ambieはマッドでグリップがある質感なので落としていません。
思ったより汚れない
白色を選択しましたが、マッド(ウエット)な質感なので、汚れが付きやすいかと思っていましたが案外大丈夫です。
手についた自転車のブレーキダストが毎日付きますが、擦ると取れます(今のところ…。)
悪いところ(改善してくれたら最高)
特殊な形状をしているが故に、使ってみても「買う前に想像していた通りの欠点」を感じました。
そもそも想定して購入したので悪いところ…っというよりは、ココを改善してくれたら最高!というポイントです。
音質が微妙
イヤホンの性質から考えたら仕方ないのですが、音質については期待しない方がよいです。
バスドラム、スネア、シンバル、ボーカル、リードギターやメインラインくらいは聞こえますが、例えばベースラインや細かいアレンジなどは全く聞こえません。
耳元に付けるAMラジオくらいの表現がわかりやすいかもしれません。
メーカー推奨の装着位置だと若干違和感を感じる
メーカーの装着推奨位置は耳たぶくらいの位置です。
しかし、そうすると微妙に存在感を感じ、音も少し耳に痛い感じがします。
私は、耳の上部に付けることで違和感なく使えています。
耳の形で人を選ぶのかもしれません。
風が強い屋外での通話は難しい
自転車を漕いでいる最中は必然的に向かい風を受ける状況となるのですが、妻曰く、全く声が聞き取れないとのことでした。
家事中
専らYouTube占用です。
洗濯物を片付けながら、洗い物をしながら、特に料理をする時はYouTubeやクックパッドの動画を見ながらできるので便利です。
一人なら、上記はイヤホンである必要がないのですが、子供がテレビを見ていることが多いので…。
良いところ
コンセプトのとおり「生活に溶け込む」のが最大の長所です。
よく生活を豊かにするイヤホンとしてAirPods系が挙げられますが、それよりも圧倒的に生活に溶け込みます。
子供の声が聞き取れる
声が聞き取れるっというより、日常生活にプラスで耳元にスピーカーがインストールされた感じです。
AirPodsもコンセプト的には近い感じだと思いますが、それよりも日常生活を重きにおいた感じです。
装着感が軽い
軽量な装着感で一日中付けていられます。
っとは言っても、昼寝する時には邪魔なんですけどね。
イヤホン本体で音量の調整・曲送り・再生停止ができる
家にいる時って、スマホを常時ポケットに入れているわけでも無いので、イヤホンから一通りの操作ができるって便利なんですよね。
私はApple Watchも持っていますが、イヤホンの操作の方がより簡単なので、それで済ましてしまいます。
家にいる時くらい楽したいよね。
悪いところ
イヤホンの使用環境が屋内ではまるで違ってきます。
特に、マルチペアリングに対応してくれたら最高なんですが…
そこそこ音漏れする
子供達は気にならないようですが、妻は気になるようです。
一昔前、電車の中でイヤホンの音漏れ、気になった経験ありませんか。
あのような感じなので、静かな空間だと使いづらいです。
マルチペアリング非対応
私はiPhone、iPad、Macをシーンに応じて使い分けています。
日常はiPhoneとペアリングしているのですが、キッチンで作業するときiPadを使う機会があるんですよね…。
そんなとき、いちいちペアリングをやり直さないといけないし、ペアリング自体がスムーズにいかないんですよね。
ライフスタイルに浸透しやすい製品だからこそ、ぜひ対応してほしいものです。
装着感の軽さと生活音も普通に聞き取れるということ相まって、常に付けていられます。
そうなってくるとiPhone・iPad・Macをシーンに応じて使い分ける際にも簡単にペアリングできたら最高です。
現状、一旦外して、ケースに入れて蓋を開いてペアリングし直して…結構手間なので、iPhone専用となってしまっています(速攻でiPhoneに接続されるためか、ペアリングに苦戦する)
AirPods系の製品に慣れているから尚更不便に感じる。
アップル製品中心に使っているユーザにとって、あの利便性は別格だろ。
比べるな。
音質は悪い
製品の性質上、どうしても音質については他製品より劣ります。
深みのある音は味わえません。
あくまで、耳元ラジオ程度です。
製品評価
価格は16,000円と高額ながら、使用頻度は非常に高く、今まで無駄でストレスに感じてしまっていた時間を有効活用できています。
ストレスが減ったことで、気持ち柔らかに子供とコミニケーションを取れるので生活の質が明らかに向上しました。
私は子育ては「子供と生活レベルを合わせなければならないもの」だと思っていましたが、最近は「親が満足いく生活を送る」ことでストレスが減り、結果的に子供の笑顔が増えることに気づきました。(正直、ストレスが溜まっている時は冷たく当たってしまうこともありました)
「16,000円と高額」と書きましたが、子供の笑顔の時間が増えたことを考えると安い買い物だった、買ってよかったと思います。
オススメする人
自転車に乗る方、子供の小さい方は買っていいかと思います。
特に後者、子供が産まれたからエンタメに触れる時間は通常、絶望的になくなります。
しかし、ambieを導入することでエンタメに触れる機会が増え育児ストレスの一部を軽減することができます。
私個人的には救世主的な製品だったので、非常にオススメです。
出産祝いで贈るにもいいですね。(最初は「子供の前でイヤホンなんてけしからん」と思われるかもですがね。)
オススメしない人
音楽をしっかり聴きたい方にはオススメしません。
あくまで、耳元ラジオ程度です。
また、どうしても耳穴をオープンにしておきたいという方以外は、通常タイプのイヤホン…アンビエント機能があるものの方が良いにでは無いでしょうか。
16,000円あればそこそこの製品が購入できます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ambieのイヤカフイヤホン(AM-TW01 )は用途がはっきりしている方にはバチっとハマる、生活の質を向上させる製品です。
また、現在、ambieの代表取締役である三原氏は「日々の暮らしが豊かなコンテンツになるようなプロダクトやサービスの提供」を目標に活動されているので、今後発売されるものも生活の質をグンと引き上げてくれるのではないでしょうか。
今後も動向に要注目です。