こんにちは、 ”とむ(@tomu_apps)” と申します。
近年、危機の無線化の進歩が著しく、イヤホンも有線から無線に置き換わってきていますよね。
自宅、電車、カフェ、オフィス…様々な環境で「スマホ+無線イヤホン」の組み合わせはケーブルの煩わしさがなく使っていて気持ちが良いものです。
Appleユーザの私は「AirPods」シリーズを愛用していたのですがどうしても音質には不満が…。
そこで、高音質なワイヤレスイヤホンを探していたところ2023年7月にPanasonicのオーディオ専門ブランドTechnicsより「EAH-AZ80」が発売され食い付きました。
今回は「Technics EAH-AZ80」について、「そこそこ音質にこだわるAirPodsユーザが購入してみた」レビューを記事にしました。
完全自腹の一般ユーザーの記録なので参考になると思います。
是非、最後までご覧ください。
私のオーディオ経歴
私は「AirPods」シリーズを数年愛用していましたが、その前までは数万円するSENNHEISERの有線イヤホンやaudio-technicaの有線ヘッドホン、10万円程度のオーディオを組むくらいには音質に拘りがあった人間です。(元バンドマンだったりします)。
ですが、結婚して子供も産まれて集中して音楽鑑賞する時間を得ることが難しくなったため、手軽に使いやすい「AirPods」シリーズに鞍替えしていました。(装着感の軽さ、ノイキャン、外音取り込み、端末切り替え、ワイヤレス充電が神)
つまり、元々、音質を気にするタイプだった人が利便性に全振りしたイヤホンを使っていた状態でした。
Appleのイヤホン、便利だけど音質は物足りないのが常です。
少し子供も大きくなり兄弟で遊びはじめたので、趣味の時間も少し持てそうだなっと思っていた矢先「Technics EAH-AZ80」が発売されるというニュースが飛び込んできて即予約、発売日翌日には手にしていました。
Technics EAH-AZ80のスペック・特徴
基本スペック等は公式ページを見ていただくのが間違い無いかと思います。
この記事では、スペックの中から、特に特筆すべき内容を紹介します。
Technics EAH-AZ80の発売元
「EAH-AZ80」はPanasonicのオーディオブランドである「Technics」から発売されています。
TechnicsはPanasonicのオーディオブランド で1965年に誕生したガチ系オーディオブランドでプロダクトは主にスピーカー、アンプ、DJ機器、イヤホンです。
音質
10万円を超える有線イヤホン「EAH-TZ700」と同じアルミ振動板、フリーエッジ構造を採用した直径10mmドライバーを搭載。
イヤホンの中では大型で豊かな低音が期待でき、また、アルミ板であることにより音のキレや煌びやかさが期待できます。
フリーエッジ構造でアルミ振動板の欠点も補っている感じです。
ノイズキャンセリング
デジタル制御とアナログ制御のハイブリット方式。
最近の高価格帯のイヤホンでは定番ですが、Technics EAH-AZ80も搭載しています。
箱にはノイズキャンセリングと電池持ちの2点が記載。メーカーも力を入れているのが分かります。
アンビエントモード(外音取り込みモード)
従来型の外音取り込みモードの外に、「アテンションモード」という音声に特化した取り込みモードがあります。
環境音を低減し、音声や放送の音を特化して取り込むことができます。
つけ心地・フィット感
耳のくぼみにフィットする形状(コンチャフィット形状)を採用。
一般的なカナル型イヤホンは耳に刺したイヤーピースのみで支える構造となっていますが、Technics EAH-AZ80はこれに加えて耳のくぼみでも支えることで荷重を分散、耳への負担を低減しています。
イヤーピースも7種類も付属しており、アプリと連動して、最適なイヤーピースを判定してくれるため多くの方が使いやすいように配慮されています。
3台のマルチポイント接続、10台のマルチペアリング
執筆日(2023年8月時点)で業界初の3台のマルチポイント接続が可能です(SBC・AAC接続のみ)
また、10台のマルチペアリングができます。スマホ・タブレット・自宅PC・スマートウォッチ・会社PC・音楽プレーヤー…これだけやってもまだ空きがあって十分すぎますね。
自分の声をハッキリと伝える独自機能を搭載
「JustMyVoice」という機能で、自分の声と周囲の環境音をイヤホンが検知して、自分の声は音を増強、環境音は低減するというものです。
タッチセンサーによる操作が可能
再生、停止、曲送り・戻し、音量調整、外音取り込みモードの切替、音声アシスタントの起動が可能。
カスタマイズ可能でシングルタップ、ダブルタップ、トリプルタップ、ロングタップに各種動作を割り当てることができます。
専用アプリあり
アプリでイヤホンの各種操作やカスタマイズが可能です。
アプリには操作のカスタマイズのほか、イコライザーの設定、ノイズキャンセリングや外音取り込みの強度の設定、個人の最適化設定等、非常の多くの機能があります。
その他
- ケースはワイヤレス充電可能
- 防滴仕様IPX4相当(雨くらいなら大丈夫)
- 装着センサー有り
- 風切音対策有
- ヘッドホンを探す機能有
- 紛失しても片耳のみ購入できるサービス有り
良いところ(気に入ったところ)
機能モリモリで推しのイヤホンなので、ついつい長くなってしまいました。
「なぜそこまで気に入っているのか」「お気に入りで使い続けているけどここはちょっと…」っというところもしっかりお伝えしますので、ぜひ最後までお付き合いください。
音質良好
私は生粋のアップルユーザーなので音楽を聴く時は、iPhone、iPad、Macのいずれかです。
AAC接続なので、接続のコーデックとしては優れているものではないですが、AirPodsProと比較して明らかに音質が良いです。
高音は綺麗で伸びがあり、低音も深みがあってしっかり感じることができ、耳が喜びます。
特に得意だと感じているのは生音の楽器音(エレキギター・ベース含む)です。
私はRed Hot Chili Peppersが大好きでよく聴くのですが、ベースの低域は出ているのは勿論ハイミッドあたりの「味」もよく感じ取ることができます。ギターの伸びも気持ちよく、ドラムのスネアの抜けやバスドラムのキレも良いです。
元々、音質向上を目的にTechnics EAH-AZ80を購入していますが「今のワイヤレスイヤホンってこんなに音がいいのか!?」と驚いた程です。
大型のアルミドライバーユニットの採用を基に、構造を工夫してアナログ的に良質な音を生み出してている印象があります。
静かなところであれば、是非ともノイズキャンセリングをオフにして聴いてみてほしいです。(ノイキャンオンだと音質がそれなりに劣化します)
ちなみに、ドライバーユニットの大型化についてChatGPTに聞いてみた回答です。
3台のマルチポイント接続と接続の安定性
上記のとおり私はiPhone、iPad、Macを取っ替え引っ替え使います。
この記事を執筆している正に今、MacでタイピングやWEB検索をしつつ、iPadでYouTubeを再生し、iPhoneでX(旧:Twitter)を覗いたりしています。
各メディアで動画を再生したり、音楽を再生したりすごく重宝しています。
3台接続できることで、AirPodsに引けを取らないほど便利です。
ケースから取り出してすぐ接続され、しかも途切れることなく安定しています。
Bluetoothのバージョンは5.3…らしいのですが、公式ページに記載がありません(なぜだ?)
ノイズキャンセリングが自然で適度に強力
私は会社の昼休みは昼寝をするのが習慣です。
強度最高に設定してもノイズや圧迫感の無いノイズキャンセリングはすごく嬉しかったです。
昼休み中は静かなオフィスですが、イヤホンを外した直後は「うるさい」と思ってしまうほど、ノイズキャンセリングが効きます。
ただ、それなりに高い音は拾うので、業界最高かと言われるとそうでは無い気がしますが「違和感無く強力」というのは多くの人に有難いものだと思います。
外音取り込み機能が優秀
私は家事をする際にテンションを上げるために音楽を聴いたりします。
6歳と4歳の子供(男)が居るのですが、二人が自立して遊んでいるときは私も好きな音楽を聴いたり映像コンテンツを楽しみます。
ただ、唐突に喉が渇いた、トイレに行きたい、お腹が空いた…っといった会話もあります。
Technics EAH-AZ80の外音取り込み機能は優秀で、しっかり音声を聞き取ることができるので普通にコミュニケーションできます。
なんなら長い会話も普通にできてしまいます。
音楽が小音量でもしっかり聴ける良質な特性も相まって、ながら聴きも出来て良いです。
イコライザーが強力
イコライザーはデフォルトのフラットの状態で十分綺麗な音を鳴らしてくれますが、苦手な帯域があるらしく、YOASOBI等のテンポの速いポップスでは音にパンチが足りないと思っていました。
ですが、イコライザーをいじったら力強い音もかなり出ます。
低域を結構持ち上げてもキレの良くてパンチのある低音を出してくれます。
雑音下でも通話が可能
駅の構内など、騒音が多い場所での通話って苦労すると思います。
先日、川崎駅で妻と通話することがあったのですが、普通に会話できました。
ケースがユーザーフレンドリー
ワイヤレス充電なので充電が楽…だけではなく、使っているとおもてなしを受けているかのような気がします(感覚的)
イヤホンは取り出しやすく、また、しまう時の「カコンッ」っという音が気持ち良くて高級感を感じます。
しかもイヤホン収納部のイヤーピース付近はスペースにゆとりがあり、イヤーピースを取り替えてイヤホンを楽しむニッチなユーザーのこともしっかり考えてあります。(ガジェログのかじかじさんがオススメされているCOREIRを私も装着しています。)
イヤホン使用前後は必ず触れるケース、たかがケースかもしれませんが「触れるだけでテンションが高まる」のは凄く嬉しいと感じました。
デザイン性が高い(上品でかっこいい)
写真で見るのが分かりやすいかと思います。
これまで、散々性能面を語ってきましたが、Appleユーザーなんだかんだありがち「胸キュンするデザインが最も重要」な人間です。
高級オーディオってターゲット層からか、どうしても「オーディオ好きのおじさんが好きそうなデザイン(超高級な感じ)」が多いですが、爽やかで綺麗でそれでいて上質なTechnics EAH-AZ80は男女問わず若い層にも受け入れやすいのではないでしょうか。
気になったところ
一方で気になる部分もありますが、いずれも買い控えが起きるようなものではない印象です。
タッチセンサーの切り替え
タッチセンサーには各種機能を割り当てできるのですが、「ロングタップでの音量変更」はありません。
っというか、ロングタップに割り当てられる機能には制限があります。
音量の上げ下げ、一段階づつ操作するのは結構手間です。
タッチセンサーでイコライザーの変更もできたらより良いと思ったり…。
アップデートとかで改善されたらすごく嬉しいです。
タッチセンサーの誤操作
なんらかしらの拍子でイヤホンに触れてしまうと1タップの動作をしてしまいます。
個人的にはイヤホンはエアポッズのようなクリック式が好みです。
寝ホンには不向き
形状的に横向きにはなれません。
私は寝る前に目を閉じて集中して音楽を聴くのが好きですが、仰向き固定になります。
「コンチャフィット形状」を採用して装着性の向上を図っているので仕方ないですね。
イコライザの設定を複数保存したい
自分でチューニングしたイコライザは1つのみの保存です。
使っていくと、イコライザの効きも優秀でアルバム単位で音楽視聴する際に好みにチューニングしたい欲が出てきます。
ケースをポケットに入れるには大きい
私はイヤホンを付けている時はケースを左ポケットに入れておきたい人間です。
ですが、Technics EAH-AZ80はケースが少し大きいためポケットに入れると嵩張ります。
AirPods Proくらいのサイズなら扱いやすいんですけどね。
総評
約3万6,000円で購入したイヤホンですが「大満足」しています。
音質・機能面ともに価格以上のものを感じています。
ハイテクに頼るだけでなく、アナログ的にも良いものを作ろう、長くユーザーに使ってもらえるものを作ろうという、良いモノ感がすごく伝わってきてすごく使っていて気持ちの良い製品です。
アプリもちょくちょくアップデートされますし、片耳紛失用に片耳のみ販売しているところもあって、販売後も本当にユーザー視点で見てくれているんだなと感心さえします。
どんな人にオススメか
音質もさることながら、機能性も十分に高い水準で有しており「AirPodsの利便性も捨てたく無いけど音質にも拘りたい」っというわがまま層にもしっかりオススメできる製品だと思います。
また、全体的に卒なく高水準な印象があるので初めてのハイエンドワイヤレスイヤホンを探している方にもオススメできる間口の広いイヤホンだとも思います。
オススメできない人
イヤホン・ケースともに少し大ぶりなため、携帯性・気軽さ重視の方は他の選択肢もあるかと思います。
私はTechnics EAH-AZ80が手元にきて約3か月、超が付くほど気に入っていますが、動画鑑賞する場合や適当に音楽を聴く際はAirPods Proも相変わらず使っています。
つまり、Appleユーザーのうち音質に高いハードルを設けない方はAirPods Proの方が満足感が高いのではという感じです。
終わりに
いかがでしたでしょうか。
最後まで読んでいただいた方、長い文章にお付き合いいただきありがたく思います。
イヤホンという括りにとらわれず、ここ数年で購入した商品の中でも相当の満足度だったのでついつい熱が入って文章が長くなってしまいました汗
本記事を読んでいただいて、気に入っていただけましたら、他の記事を読んでいただいたりSNSで拡散していただけましたらモチベーションが上がりますので、是非よろしくお願いします!