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【レビュー含】ATOK(サブスク)を解約した理由…Apple純正IMEの利便性が高かった

こんにちは、 ”とむ(@tomu_apps)” と申します。

突然ですが、スマホ・PCで変換する際に、望んでいる文字が出てこなくてイライラしたことはありませんか?

私はアップル系の純正のIMEの変換精度が悪くて「ATOK」という有料のソフトを導入していました。

経緯はこちら

ですが、振り返ってみると「月額600円の価値を見出せていない」ことに気づき、ATOKを解約しました。

この記事では、ATOKの概要や魅力、そして解約に至った理由を述べていきたいと思います。

目次

そもそもIMEって何?

IME(Input Method Editor)は、パソコンやスマホで、文字を打ち込むときに使うツールのことです。

日本語等は、同じ読みでもひらがな・カタカナ・漢字のように多様な表現の方法があります。

ざっくり言うと、この変換の候補を示し、実際に変換してくれるソフトです。

たとえば、「今日は鈴木氏と会食」という文字列を入力したいとき、キーボードで「kyouhasuzukisitokaisyoku」と打つと、変換してくれるのがIMEです。

主な日本語IMEには今回紹介するATOKの他に、Microsoftの「Microsoft IME」やGoogleの「Google 日本語入力」などがあります。

それぞれがちょっとずつ変換の精度や癖、使い勝手が異なります。

ATOKの基本概要

ATOKは、ジャストシステムが開発した日本語入力ソフトウェアで、1983年にサービスが開始されました。

有料ながらも多くのユーザーが利用しており、日本語入力市場において高いシェアを誇っています。

ATOKの歴史

ATOKは1980年代から進化を続け、日本語入力技術を向上させています。

変換エンジンの改良により、変換精度が高いのが愛用者が多い理由です。

また、辞書機能や曖昧な用語を検索する機能を搭載するなど多機能なのが特徴です。

ATOKの特徴

公式ページに数々の機能が掲載されています。

結構手広い機能があるのですが、基本となるテキスト入力について、ざっくりまとめると特徴は次のとおりです。

簡単にまとめると「効率的に変換できてショートカットキーもカスタマイズできる」っといった感じでしょうか。

高精度な漢字変換

ATOKは高精度な変換が可能です。

変換の効率が良いので、作業時間を短縮することができます。

豊富な辞書

結構な頻度で辞書の更新が行われるため、最新のトレンド用語などにも強いです。

人名、地名などの固有名詞や新語、専門用語にも対応した豊富な辞書を持っています。

学習機能

ATOKは、ユーザーの入力履歴を学習し、変換候補を個人の入力傾向に合わせて表示します。

使うとすぐに分かるのですが、直近で変換した用語が候補の上位にくるようになっています。

カスタマイズ性

ユーザー独自の辞書を作成したり、ショートカットを設定するなど、カスタマイズの幅が広いです。

クラウド同期

複数のデバイス間で辞書や設定を同期することができます。

ただし、iOSやiPadOSで登録した辞書をPCと同期させることができません。

競合他社との比較

Google 日本語入力やMicrosoft IMEなど、ATOKと競合する日本語入力ソフトも存在します。

これらは無料で提供されており、変換精度などではATOKと競り合っています。

実際に使って感じたところ

私の使用環境はMac・iPad・iPhoneです。

iPadに関してはMagic KeyboardやBluetoothキーボードを接続して使う機会も多いです。

約1年、実際に使った感想は以下のとおりです。

長所・メリット

変換や設定の多様さが最大の強みだと思います。

個人的には機械学習による変換候補順位の変更がツボです。

リニアな機械学習

直近で使った変換が候補の最上位に出てきます。

このため、作業中によく使う単語が効率的に変換できます。

まるで単語をクリップボードに格納している気分です。

結果、気持ちよく単語を挿入(変換)することができるので文章作成を気持ちよくこなすことができました。

キー設定のカスタマイズ(Mac)

MacのIMEって、WindowsのIMEと比較するとキー設定があまりカスタマイズできない印象があります。

しかし、ATOKは変換の際の確定キーを変更するなど、ほとんどの動作を変更することができます。

私は大体デフォルトの設定で使っていたので、しばらくはカスタマイズしていなかったのですがChatGPTを使い始めてから「Enterキーの誤爆」を防止するため変換の確定を「shift+space」にして使っていました。

とむ
正直なところ入力はやり辛かったけど誤爆回数は激減しました。
ぴょんた
ChatGPTさん、送信を「command+return」にしてくれませんか…?
かなり自由にキーバインドを設定できます。

オンスクリーンキーボードのカスタマイズ(iPad・iPhone)

サイズや左寄せ・右寄せを自由にカスタマイズできる上、3種類のレイアウトから選択できます。

私の手の大きさだと、オンスクリーンキーボードのサイズは小さくし、左に寄せることで片手でもかなり入力し易くなりました。

iPhoneでの設定。大きさを好みで変えれるのもGOOD

半角英数入力の機械学習・予測

例えば、製品名やアプリの名称など英字の固有名詞を一度入力すると記録しておいてくれるので便利です。

ATOK導入前は作業中にいちいちユーザ辞書に登録していたのですが、その作業が無くなり楽です。

半角英数モードで「a」と入力すると直近で使用した英単語が出ます。

短所・デメリット

ATOKそのものの短所というよりも、アップル純正のIMEでおける恩恵が想像以上だったというのが大きいです。

Mac・iPad・iPhoneを取っ替え引っ替え使う私には、機器間の連携機能が強い方が向いていました。

iPad・iPhoneから辞書登録してもクラウド同期できない

執筆時点でiPadやiPhoneの辞書同期は受信のみとなっています。

私は各端末をシーンによって使い分けているので、全てで同期したいところです。

iPadやiPhone使用中に登録したいものをメモしておき、後でMacで登録する運用を試みましたがあまりにも面倒で無理でした。

とむ
アップル端末のユーザ辞書同期の便利さに慣れるとATOKの環境には適応できないです。

上記リンクをよく見ると「※他OSで登録した単語の共有が可能」と注釈がある。

外部キーボードを使用する際はATOKが使えない(iPad・iPhone)

これはATOK側というよりもiPadOS・iOSの制約です。

っとは言っても使用者側からすると、ATOKとOSのIMEを二足の草鞋を履く運用をしなければならないのでとても不便です。

上記、ユーザ辞書同期の欠点も相まって混乱します。

Spotlight検索の際にキーボード起動がもたつく(iPad・iPhone)

私はSpotlight検索を多用するのですが、iPadOSやiPhoneでキーボードが表示されるのがもたつく時があります。

おそらくATOKの起動時間のラグなのでしょうが、OSに埋め込まれている入力ソースの速度と比べるとストレスを感じます。

とむ
Spotlight検索って手っ取り早くアプリを開きたいときによく使う
ぴょんた
1秒の違いかもしれないけど、動作が遅れると作業のリズムが乱れるよな…

ChatGPTの登場

ChatGPTが登場したことで、自分で一から文章を作る機会が減りました。

つまり、タイピングする作業時間が減少したのです。

以前はHHKBとATOKを組み合わせて気持ちよくタイピングするのが楽しかったのですが、私のスタイルも変わってChatGPTを活用して適時修正・加筆して作業しています。

これに伴ってキーボードもソフトウェアも求めるものが変わってきました。

多機能すぎて使いこなせない(Mac)

ATOKは多くの機能を備えています。

でも、正直なところそこまで多機能でも全ては使いこなせないんですよね。

色々試してみてこともあったのですが、設定などATOKを使うことに時間に時間を消費するようになってしまって辞めました。

文章作成を効率化して得る時間より、明らかにATOKを試行錯誤した時間の方が多くなってしまいました。汗

ATOKをメニューバーから開いたところ。かなり細部まで設定できる。
ぴょんた
使いこなせないのはお前の実力不足だと思うがな。
とむ
それは言わないでくれ

月額660円(税込)の価値

月額660円、結構たくさんの選択肢があります。

タスク管理のTickTickなど、特定ジャンルに特化したアプリは300円で多く存在します。

ブラックフライデーなど特定のセール時期まで含めると、私が愛用している「PDFExpert」というアプリも月額500円程度です。

メールアプリの「spark」も執筆時点で年間5800円(月約600円)で契約していますが、日々のメール管理がかなり楽になるので重宝しています。

単に「文字入力が少し楽になる」より「できることが増える」ものもあるので、私の文章作成ボリュームから考えると、コスパが悪いと言わざる得ません。

1年間使った総評

長所もある一方、短所…っというかApple純正のIMEの利便性が思った以上に付加価値として高く、ライターでもない私には月額660円(税込)は割高に感じました。

アップル製品で固めている方には正直なところ、オススメできません。

アップル製品同士の連携の恩恵を受ける分にはタダです。

とむ
IMEに限らずアップル純正アプリ群は侮れない
ぴょんた
シンプルでも思いの外多機能かつ機器間の連携力とOSに組み込まれた利便性はすごいよな

解約プロセス

ATOKそのものはウェブサイトから行えるので簡単です。

ATOKとは別のページなので備忘録がてらリンクを挿入しておきます。

再契約の可能性

再契約する可能性はかなり低いと思っています。

ChatGPTを始めとしたAIツールが充実してくるともっと自分の作業が減る気がしています。

ChatGPTの誤爆対策、Chromeの拡張機能で対策できるもの公開されたことでキーのカスタマイズも不要になったのが大きいです。

最後に

ATOKは確かに素晴らしいソフトウェアですが、「私のニーズ」には合わなくなりました。

ただ、機械学習と変換候補表示は魅力的で、特に英単語でも使える部分は非常に魅力的です。

私は解約してしまったものの、テキスト入力中心の方はサブスクリプションなので1か月だけ試してみるというのも良いのではないでしょうか。

とむ
最後までお読みいただきありがとうございました!
ぴょんた
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この記事を書いた人

30代半ばで2児の子持ちのサラリーマン。

仕事は土木設計ですが、日々膨大な資料の量やアナログ的なやりとりに不満あり。
どうにか楽にできないかと模索し続けている間に、気づけばガジェット・アプリ沼にはまっている。

コーヒー・車・温泉が趣味。
天気が良ければ妻や子供を連れ回して温泉を巡ります。

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